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注目!民族舞踊〜華麗なるポーラ・チャナリンの世界

2010年3月2日21:35配信 毎朝新聞


【日本のセレブも注目!ポラタヤの舞いは日本を席捲できるか?】

民族衣装に身を包んだ妖艶なポラタヤ美人が二人、掛け声と共に踊りだす。しかし二人の舞は見事なまでにかみ合っていない。「失敗なのか?」ところが然に非ず。これこそがポラタヤ民族舞踊「ポーラ・チャナリン」の醍醐味なのだそうです!

○ポーラ・チャナリンとは?

「ポーラ・チャナリン」はポラタヤに現存する唯一の伝統舞踊です。ポーラチャナリンの基本は「二人の演者がメッセージを体で表す」というもの。「メッセージを体で表現する」という意味ではハワイの「フラ」をはじめ、各国の舞踊と共通点もありますが、「ポーラ・チャナリン」が他の舞踊と違うのは、その基本が 「すれ違い」「曖昧」「保留」であることです。ストレートにメッセージを伝えたくないわけです。コミュニケーションをわざと歪曲させるあたり、相手に本音を悟られたくないポラタヤン気質が出ています。

○踊りの基本

ポラタヤ語で「ポーラ」は「問う」「チャナリン」は「問われる」を意味しています。「問う」「問われる」微妙な表現です。二人の女性が舞う「ポーラ・チャナリン」一人の女性は「ポーラ」役もう一人は「チャナリン」役です。踊りは二人の掛け声から始まります。

「ポチッチャ!ソーチャ!ヒャ!」(まぁどうでもいいけどね!)

冒頭、いきなり二人は牽制しあいます。ここで民族楽器「ズンバ」という打楽器の音が鳴ります。「ズンバ」は一度鳴らすと張ってある「皮」が破れます。いわゆる「肩透かし」を表しているようです。

舞踊の最後までに「皮」を張り替えるのは「チャナリン」の役目です。「チャナリン」は舞踊中になんとか時間を作って「ズンバ」の皮を張り替えます。舞踊全体に「言いえぬ緊張感」を加味します。ズンバの音と共に「ポーラ」の踊りが始まります。「チャナリン」は、内容を理解するそぶりを見せながら、観客に「ポーラ」の舞に興味が無いことをリズムを取りながらアピールします。「ポーラ」が踊り終わるとチャナリンが舞います。「答える」のではなく「問われた」スタンスです。微妙なニュアンスです。「ポーラ」の舞をちゃんと見ていない「チャナリン」は曖昧に「自分のテーマにそって」「ポーラ」に反応します。

基本的にはこの繰り返し。

舞が進むと二人の舞のテーマは取り返しの付かないまでに食い違いを見せます。「ポーラ」は我慢できなくなり話をリセットしたくなります。ここで、もう一つの楽器「ヨンポ」が登場します。「ポーラ」がリンのようなこの楽器をならすと・・・

二人は同時に「ポチッチャ!ソーチャ!ヒャ!」(まぁどうでもいいけどね!)

話を保留します。この保留のタイミングが絶妙だと観客から拍手が起こります。さらに舞が進み、音楽が終わりに差し掛かり、「ズンバ」の皮が張りなおされたところで「チャナリン」が「ズンバ」を叩きます。

「ズンバ」の皮の破れた音が響き。二人の「ポチッチャ!ソーチャ!ヒャ!」の唱和と共に「ポーラ・チャナリ」は終了します。

○ポーラ・チャナリンの歴史

13 世紀チャマチャーム 1 世が築いた「大ポラタヤ王国」建国当時「即興問答舞踊」ともいうべき「ポーラ・ぺナリン」(ぺナリンは答えるの意)という舞踏がありました。あるときは高貴な人々の恋物語をそしてまたあるときには庶民の何気ない井戸端の会話を踊ったものです。「ポーラ・ぺナリン」はあるとき二人の女性によって大変革を起こします。

14 世紀ポラタヤに君臨した悪名高き「邪悪な王」ババミヌーン大王の正室ジャッタヤと側室チョルナ。普段は決して顔をあわせることの無い(顔をあわせてはいけない)二人が偶然、サッチョワン宮殿の廊下で鉢合わせしたのです。二人は、そして二人の取り巻きは、一瞬凍りつきました。そこへ現れたのがババミヌーン大王です。「何か舞ってくれ」おそろしく具体性に欠ける命令を二人にしました。気の短い大王の前で、初めて会った二人は打ち合わせも出来るはずも無く、又、「私こそ大王の寵愛を受けている」というプライドも手伝い、まったく別々の舞をを始めたのです。正室がリズムをとろうと叩いた太鼓が破れ、それを側室に投げつけました。側室は何が何だか分からず、正室が「ポーラ・ぺナリン」の代表的な演目「愛しあってはいけない二人」を踊りだしたにもかかわらず庶民に人気のあった演目「おばさん、アレ貸して」を踊り始めたのです。

二人の踊りのバランスの悪さたるや・・・取り巻きの者達は、ここにいる全員が大王に処刑されるのではと肝を冷やしたといいます。しかし、大王は正室に怯まず、なんとか違う舞踊を成立させようとする側室の姿に「問答」以上の深さを感じ、この不協和音を感じさせる舞踊を絶賛。その場で従来の「ポーラ・ぺナリン」の舞踊を永久に禁止し。新たな「ポーラ・チャナリン」の普及を命じたのです。

その場でポラタヤの学者ピピンリンチャイが招聘され編纂されたのが「ポーラ・チャナリン」初めてにして最高傑作として後の世に語り継がれることとなった「ジャッタヤとチョルナ」です。

その後「ポーラ・チャナリン」は、様々な名作が生まれます。 耳の遠い二人がお互いを気にしながら今日あった出来事を伝える 「二人の米炊き老婆」自己主張する三女とそんな三女が大嫌いな四女が織り成す物語「スンジョナ家の三女と四女」などが有名です。

オランダの植民地時代。意味が分からないというだけで「ポーラ・チャナリン」は禁止されました。しかしポラタヤンはオランダ人にかくれてこの舞踊を伝承し続けました。舞踊の内容の「曖昧さ」が一気に加速したのはこのころです。その後、日本占領下に「ツンパロ・ヘタイサン」(花売りと兵隊さん)など、国策舞踊として「ポーラ・チャナリン」は復活。最近では、大ヒット映画「あなたの玄関に米を盛ります」の主演女優シンディー・メンサナが劇中で 「ジャッタヤとチョルナ」を演舞し、ポラタヤ国内でも数十年ぶりにブームが到来しています。

日本では一昨年、この舞踊に魅せられた若い女性の手により武蔵小金井駅の北口近くに、初の「ポラタヤ雑貨&ポーラチャナリン教室」の「チャワナ!ポラタヤ」が OPEN し少しずつではありますが「ポーラ・チャナリン」を愛好家が増えているそうです。

 

最終更新2010年3月2日22:05

 

 

外部リンク

ポラタヤ観光局HP「ようこそポラタヤへ」(日本語版)

ポラタヤ史上最大の謎「最後の食べ残し事件」にせまる。

ポラタヤ名物「観用プンクサ」ってなに?(毎朝新聞WEB)

民族舞踊〜華麗なるポーラチャナリンの世界(毎朝新聞WEB)

キヨミンクラブ(山本清美ファンサイト)

日本料理のぬばた(ポラタヤ唯一の日本料理店)
 

 






























■更新情報

2010/03/02 ポラタヤ研究TOPページをアップしました。


 

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