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日本でも大人気？ポラタヤ名物「観用プンクサ」ってなに？
2010年3月2日19：32配信 毎朝新聞
【この夏、遂に日本上陸。観用腐敗物「プンクサ」とポラタヤの腐敗信仰】
透明容器の中で怪しい存在感を放つ「腐敗した何か」そう聞くと思わず鼻をつまみたくなりますが、これがなんと日本でヒット商品となる可能性があるというのです。
その名も「プンクサ」東南アジアの小国「ポラタヤ王国」からやってきた「腐敗を楽しむ商品」なのだそうです。
ポラタヤがかつて高度な文明を有していた「大ポラタヤ王国」時代。「万物は土に帰る」という自然回帰思考がありました。 「墓」をつくり亡骸を土葬していたのです。高貴な階級の人物のため「ヌアアウ廟」が出来上がったのもこのころです。
この概念を覆されたのがオランダの植民地支配が始まった19世紀中ごろです。
オランダ人が持ってきた外来種の伝染病（オランダ風邪）が免疫のないポラタヤンを襲ったのです。 短期間でポラタヤンは総人口の2/3を失いました。
死者を土葬する作業が追いつかなくなり彼らは遺体をそのままにしたのです。 元来、ポラタヤンはおおらかです。「湯を沸かすから見ていて欲しい」と頼むと沸騰して蒸発をはじめても見続けているのです。まるで落語の与太郎のような民族です。
遺体をどうすることも出来ず、見ていたら腐り始めた・・・明日はどうなっているだろう？・・・明後日は？ ポラタヤンは腐る過程に興味を持ち始めたのです。 ただし、「興味本位」というのはさすがに良心の呵責を覚えたのか、いつしか「死者を弔い続ける」という後づけ概念が定着しました。
ここにポラタヤの「腐敗信仰」が生まれたのです。
荼毘に付された段階でこの世との決別をはかる火葬文化。
棺を土葬した段階で故人と別れを告げる土葬文化。
魂を空に返す鳥葬文化。
ポラタヤンにとって腐りゆく者を毎日眺め、興味を持ち続けることが長い長い弔いなのです。
「あいつは腐りづらい・・・極楽に行きそびてる」
「あいつはすぐに腐った！昔からいさぎのよいやつだった」
ポラタヤンはそんな話をしていたそうです。
太平洋戦争中、ポラタヤに駐留した日本兵が驚いたのはこの腐敗信仰です。 南方戦線において遺体を見慣れていたはずの日本兵でさえ、嫌悪をいだきました。 ましてやポラタヤ自体、非戦闘区域だったため軒先に転がっている遺体は彼らにとってショックだったようです。 帝国海軍ポラタヤ駐留部隊長、酒巻虎之助中将は、ポラタヤンに土葬を奨励します。 ポラタヤンは従いました。しかし影では、動物、食物などを放置して腐敗の進行を楽しみ続くました。 日本兵が言っていた「プンプン臭う」「臭い」が現地語となって「プンクサ」と呼ばれるようになったのはこの頃です。
オランダとの独立戦争、何度かの政変を経てポラタヤに平和が訪れました。 ポラタヤ政府による「公衆衛生改革」が始まりました。路上清掃・冷蔵庫の普及・・・。 プンクサを楽しむことが難しくなりました。
そこで「プンクサ」を気軽に楽しめる「観用プンクサ」が発売されたのです。 瓶詰めされた腐敗物を窓辺で楽しめる「観用プンクサ」は国内で大ヒット商品となりました。
「観用プンクサ」の大ヒットによりポラタヤンの中で「腐敗ブーム」が再燃しました。 これを商機とばかりに開店したのがポラタヤ初のファーストフード型「プンクサ」ショップ 「VIVA！PUNKUSA」です。
パステル地の洒落た店内。鼻をつまみながらニッコリ笑うキャラクター。販売されているものが「腐敗物」でなければ、欧米の FFチェーン店と見間違いそうな空間。 パステル色のポロシャツに民族帽をかぶる「PUNKUSAガール」達は「ファッションリーダー」としてポラタヤの若者達の羨望の的です。
現在、「VIVA！PUNKUSA」では、利用客のニーズに合わせた数種類の「プンクサ」を販売しています。
自然素材の「ナチュラルプンクサ」
合成素材の「ケミカルプンクサ」
浅漬けで腐敗の過程を最初から楽しむ「ヌーボー」
既に腐敗済みの通好み「ヴィンテージ」
これらの商品が処狭しと陳列された「VIVA！PUNKUSA」は、首都ポラノアを中心にすでに４０店舗展開されているそうです。
今回、「ポラタヤの夕べ」開催記念として「 VIVA！PUNKUSA」商品を国外で初めて販売します。 衛生大国日本に腐敗信仰が根付くかどうか楽しみです。
最終更新2010年3月2日19：41
外部リンク
ポラタヤ観光局HP「ようこそポラタヤへ」（日本語版）
ポラタヤ史上最大の謎「最後の食べ残し事件」にせまる。
ポラタヤ名物「観用プンクサ」ってなに？（毎朝新聞WEB）
民族舞踊〜華麗なるポーラチャナリンの世界(毎朝新聞WEB）
キヨミンクラブ（山本清美ファンサイト）
日本料理のぬばた（ポラタヤ唯一の日本料理店）
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